《連載コラム》評価の心得②学習到達度「ウチ」の研修の頼み方【18】

 学習到達度とは何か。またまた小難しい問いかけです。
 
 学んでほしいことをしっかりと学べたかどうか。
 受講した内容を理解することができたかどうか。

「知る」から「分かる」この状態になっていないと、受講者は研修内容を自分のものにでき
ません。「分かる」になってはじめて実現行動ができるようになります。これが「できる」。

 すなわち、「知る」→「分かる」→「できる」。この流れです。できるようになれば、あとは
やるかやらないか。ここはもちろん、「やる」と行きたいところです。この4プロセスを並べ
て「知る」→「分かる」→「できる」→「やる」が一連のものとなります。

 「分かっているかどうか」これを判定するには、この研修の学びのどの部分が職場生活の
どの部分でどのように活用するかを語らせるか、書かせることです。前者は面談。後者は
レポート作成となりますね。言葉にできないのは分かっていないということです。ここの
部分は、このコラム2022年4月16日配信の「置き換え学習力」に通じるところです。

 面談でもレポートでもいいんですが、この研修後の確認プロセスを大切にしてほしいんだなぁ。
実は分かっていないのに、分かったふりをしていて、結局は職場で研修内容を生かした行動は
していない。こういうのは、研修受講していないのと同じです。
いや、同じではないですね。こちらには、金と時間がかかっている(泣)。

 今回のテーマも研修実施後の多忙さの中で、案外、手つかずになりやすいことを取り上げました。

基本はここでもPDCAなんですけどね。Planして、Doをして、そのあとのCheckと
Actionをしていくことの難しいこと。それだけにできれば、値打があるというものです。
ココもがんばってほしいなぁ。

 今回はここまで。ではまた。
 つづく