「ご自愛」とは自分を客観的に観ること【前編】

GWは、事務所の模様替え、資料の整理整頓に明け暮れ、終わるや否や、
怒涛の研修準備、登壇・・・と息つく間もなく突っ走っていたら、
しばし一息した日の夜に異変を感じ、

昨日は、喉のメンテナンスに、昨年お世話になったドクターをお訪ね
していました。

講師生活18年。口では体調管理は万全にと言っていても、私も生身の
人間でございます。そうではない事態は襲って来ます。

疲れがたまって、あそこがどうこう、ここがどうこうというのはしょっちゅう
のことですが、数ある、講師あるある話の中でも、いちばんつらいのは発熱。

私、幸運にも登壇を40℃の発熱のままというのはなかったのですが、発熱
して一夜明けたあとの登壇というのは何回かありました。いわゆる病み上がり
状態ですね。

発熱すると体全体がつらくなりますが、声は出ているんですね。
これがありがたいことだというのを思い知ることがありました。

講師として、いちばんつらいのは、声が出ないことだったのです。
立っていられないのは論外ですが、発熱はいちばんではないのです。

この声がつぶれているというのをかれこれ10年前ぐらいでしょうか。
一度、経験しました。発熱して一晩過ごしたあと、熱は下がったのですが、朝、
びっくりしました。

なんと声が出ない。

でもでも、登壇まではあと○時間・・・
いやぁ、これはきつかった。それでも会場には行かねばならない。

長く喋ると、すぐにせき込みますので、べしゃりは最低限で進行。
下手な田中角栄元総理のものまねにような感じでした。

こりゃ、受講者アンケート、最悪だろうなと思っていたら、これがなんと高評価。
受講者の方々に救われたのか、それとも今まで喋りすぎ!?いろいろと感じさされ
たのです。

「風邪にはもっともっと気をつけないといけないなぁ」と肝に銘じながらその後の
かれこれ10年、なんだかんだとありながらも、トラブルには見舞われずに、仕事を
続けることができていました。

繁閑の差の大きな仕事ですが、繁忙期なんかは、出張そして登壇の連続。
別な表現をしますと、それはもう連日、喋りに喋っているわけです。

喋っても、喋っても、言葉を発してくれる自分の喉は相当強いと、何かしら宝物を
持っているような気分になっている自分がいました。

昨年のとある研修会場でのことです。
2日間の予定の研修の初日は順調な進行で、会場の活性度は上がる一方。
講師としては、嬉しい状況です。

この日は最終日。朝から進行は順調です。
午前中の最後の演習は、大盛り上がりのロールプレイ。

ロールプレイが予定通り、終わって、あとの講義をしようとして、会場巡回から教壇に
戻ったとき、突如として、異変が現れたのでした。

【後編につづく】

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