《研修講師の映画時評》51対49でも民主主義か? キングメーカー 大統領を作った男

 まず、最初に言っておきます。本記事は政治的なあれこれを論じる意図は
まったくありません。
という前提を置かせていただいてと、、、 

 今週は「国葬儀」
反対多数と報道される中で、賛成・反対:両論激突の様相です。

 今更言っても仕方がないですが、現政権が、早期に、国会決議をして、
たとえ、51対49になろうとも可決していたら、現在の状態は変わって
いたのでしょうか。

 弔問に訪れてくださる海外の方々は、日本のこのような現状をどのように
感じられるのでしょうか…
 葬儀前にこんなにゴタゴタするなんて…良くはないですよね。

 なんてことを思いながら、観て来ましたのはこちら

 「キングメーカー 大統領を作った男」

民主主義を実現するのは「選挙」。
その内幕が激アツな熱量で表現されています。
とんでもないエピソード満載ですが、夫々に実話のベースがあること
に驚き。
 本音満載で、ストレートに人間の熱情を描く、やっぱりこれだぜ。
韓国映画でした!

 「世の中、綺麗ごとでは進みませんで!」と吠える声が聞こえてきます。
 でも、「綺麗ごと」がなくなったら、それってなんだろうともなります。

 さっきの話ですが、51対49であったとしたら、その49が大事なんだかんだと
またひと騒動ありそうな気もしますが、お互いの意見をたたかわせて、決を採ると
いうのが民主主義でもありますわね。

 今回は国会決議して実施して、そのあとに今後の事を考えて、具体的な法制化に着手する。
このような解決手法はなかったのかなとも思います(と、そうは単純に行く話でもないでしょうが)。
 実態の結果としては、拙速と言われる様相になって来ました。
「急がば回れ!」とは、昔の人はうまいこと言っていたものです。

 だいたいなぁ、与野党とも肝心な本質的な核心をぶつけ合わないから、
なんともふわふわした民意になってしまうのかな‥等々、

 いろいろと考えながら観ているうちに、映画は終わりました。
 観客の抱えている問題意識に応じて、考えさせてくれる一品では
ありました。

 海外の政治ドラマを見て、自国の政治を考えるの巻でした。