《連載コラム》運営の心得④終了直後の確認「ウチ」の研修の頼み方【15】

 研修は予定通り進行。もうじき終了の予定時間を迎えます。
 運営事務局としてはほっと安堵する瞬間近しです。ところが、ここで注意。
 まだ、終わっちゃあいないのです。
 
 学習した内容を実践に移せることができているか。
 やりっぱなしになってしまわないか。

 研修のクロージングは講師がするものが第一段階。実はそれで終わりではなく、
最終は運営事務局からするものなのです。
 
 泥臭い話ですが、外部講師の都合で言いますと、そのクロージングの話が長引く時
は講師を先に会場から送り出してくれれば助かります。講師も横に居て、見守っていて
ほしいなら、それもありです。(ただし、講師は終講後、すぐに次の予定に向けて移動
しないといけないことがあるので、事前に耳打ちしといてくださると助かります)

 研修が終わった後、そのあとの日々、1か月後、2か月後、3か月後に向けて、具体的に
確認しておくべきことをなさっておいてください。

 研修で学んだことを生かしていける場に受講者を移らせることができるかどうか。ここが
注意ポイントです。

 ここに気をつけておかないと、なんとなく終わってしまって、
結局、その研修はやりっぱなし~という状態になって行きます。そうさせないためにも、
実施後に放置することなく、フォローの仕掛けをしていくことです。終わった後まで
手間をかけられないという気持ちは分からないでもないですが、当社において決して
多くはない資源を消費するだけで終わらせるのはもったいない話ですね。

 ここも研修実施を仕掛けた側の踏ん張りどころです。

 余談ながら、このコラム。私はよく「もったいない」という言葉をよく使います。
これまでの経験の中で、「せっかくやるのなら・・・したらいいのに、もったいないなぁ」と
思ったことの数がそうさせているのかもしれません。その場限りの消費型のやりっぱなしの
研修でも講師としてもらえる報酬は変わらないのですが、やっぱり、同じやるなら、この研修を
きっかけに、この会社がもっともっと良くなってほしいと思ってしまうのです。

 あっ、リピート受注がほしいからそういっているのでありませんよ。
いや、嘘。それも少しはあるかな(笑)

 今回はここまで。ではまた。
 つづく