《連載コラム》運営の心得②会場の直前確認「ウチ」の研修の頼み方【13】

 今回のお話は会場での直前の確認のことです。これも怠っていると当日、会場において、
これもまたとんでもない修羅場に見舞われることになります。
 ここでお伝えしたいことは、直前リハーサルの大切さです。
 
 私がこれまでに体験した最悪のケースをお話しましょうかね。

 いつも私がそうしているように1時間ほど前には会場に到着。
 部屋に入りました。→ 「えっ!?」
 机も椅子もレイアウトされていない。
 あれっ、プロジェクターもないぞ。要は、いつも使っている会議室仕様のままで、研修会場に
 なっていないのです。お願いしていた備品類(ホワイトボード、模造紙、マジック等々)も
 当然なく・・・。どこにあるんだろう?
 
 さぁ、ここからその会社の運営事務局担当の方と準備開始です。もっとひどい場合は、部屋には
 通されたものの、担当者の方がなかなか来ないという地獄もあります。
 迫る、開始時間!心臓バクバクです。
 さぁ、講師も一緒に、必死に机と椅子を動かし、緊急会場設定です。こうなりゃ、準備運動という
 生易しいものじゃありません(泣)。プロジェクターも教材(テキスト&ハンドシート)についても、
 ようやく到着していることを確認(これが到着していなければジ・エンドです)。
 
 教材も何グループかでの運営なら配布の準備をしておかないとその場でまごつきます。そうこうして
 いるうちに、プロジェクターも接続しないと、いけないし。あたふた、バタバタ、時間は刻々と過ぎて
 いきます。気づけば開始時間が迫って来ています。早めに来た受講者が一人、二人と入室して来ます。
 焦るぅ~。
 
 ようやっと、プロジェクター接続!ホッとする前に、なんと事件発生。
 「なぁにー」映らない。つながらない。こういうことがままあります。たいていはケーブル不良なの
 ですが、代替品がすぐに用意できるかで、運命が変わります。そうこうしているうちに、入室する
 受講者の数が続々と増えて来ます。この時点で教材の配布準備にまでは手が回っていません。
 えぇぃ、もう見切り発車の状態です。
 
 まぁ、これが講師側から見た地獄風景の一例です。

 定刻通りにはじめられない研修に説得力なしです。はじめられても、そのあとの進行上の不具合が
多発なら、これも説得力はなしです。しかも間の悪いことにその研修のテーマがマネジメントだったと
したら、私が受講者ならこう言いますね。

「お前の仕事のマネジメントをしっかりしろや!」
 こりゃ、やっぱ地獄ですね苦笑。
 そこへ会場に「もうはじまるかな」と入ってきた役員の目に、バタバタしている風景が・・・
 こうなりゃ、もう地獄は深まるばかり。トホホ・・・。
 こうならないためにも、直前の確認は必須なのです。わざわざ、各部門から、はたまた遠方から社員を
 呼び寄せて、無様な仕事ぶりを見せる必要はありませんよね。
 いやはや、お話しながら、昔の嫌な気分を思い出してしまいました。二度とご免だぜ!のお話でした。
 
 今回はここまで。ではまた。
 つづく