もうねぇ。ハッキリ言いますよ。「良い教育はそれなりにお金が掛かります」
掛け過ぎはいけませんが、ケチり過ぎもいけません。
経営幹部として、社員研修を実施しようと、プロ講師を探して声を掛けました。
いろいろと発注条件を交渉していく中で、講師側からの提示金額をゴリゴリとネゴシエーション。
講師は当方要望を呑み、渋々、受諾となったとしましょう。
「あぁ、良かった!費用を抑えることができた」と喜ぶかもしれません。
この状態、実は要注意なんです。講師側のスタンスにもよりますが、無理な値引きをされた方は、
己の帳尻を合わそうとします。
それって、具体的にはどういうことか。
「手を抜ける」いや、こう言った方がいいですね。「手間を省ける」ところはどこかを考え出します。
・新規の資料をつくる
・もっと分かり易くなるように補足の資料をつくる
・当社の細かい事情に合わせて、資料を整える
このようなことを
「致しません!」と相成ります。
ドクターX、いや、講師Xですね苦笑。
お金の使い方で、
・消費
・浪費
なんて言葉がありますが、こと教育研修に至っては、このどちらでもNGです。
貴重な資源、お金と時間を無駄になくしてしまいます。しかも社内の雰囲気が実施後、悪くなって
いるとしたら、一体、何をやっていたのやら・・・となりかねませんよね。
教育は投資であるべきです。投資した甲斐(=即ちリターン)を目指して、資源を投入することです。
限られた資源ですから、殖やしていくことを考えたい。ただし、投資ですから、プラスに振れること
ばかりでないことに注意。よく考えてやらないと、マイナスが出てしまいます。
マイナスがあんまり多いと、とどのつまり、消費や、はたまた浪費をしたのと同じになってしまいます。
やらんほうがましだったという結末です(泣)。
数ある経営資源の中で、この人的資源という奴は2倍にも3倍にもなる可能性があるものです。
すさまじい勢いで成長する社員たち。
どうです。いいですよね。
教育なくして、このようになれれば世話はないのですが、そうはいきません。
経営側の勝負度胸が試されるところでもあるのです。
つづく