先週末に、2021年の最終登壇を終えた。そう、外勤は仕事納め。とはいえ、これですべての仕事納めではない。
翌月1月、翌々月2月の登壇準備がある。年内でできるだけ進めておこう。思えば、こうしてバタバタできるのは
有難いことだ。昨年末は、つらかったなぁ。感染症の影響は大きく、登壇日数は激減した。今年は、V字とまでは
言わないが、おかげ様でかなりの復活基調。
今年はまぁまぁ登壇できたなと、一年を振り返ってみた。なんと、2021年登壇日数の実に6割がオンラインだった
のである。半分を超えていた!PCの前に座り、ヘッドセットを付けて、受講者の方々に話しかける。話すだけ
ではなく、グループワーク、討議もしてもらう。座ったままだ。スタイル、フルモデルチェンジ!
わたしゃ、「講師の仕事はMCか!?」と思ったこともあった。
2020年秋。必要に迫られて、オンライン研修に登壇することとなった。もうZoomが分からないと言っていられる
場合ではなかった。Zoomどころか、気が付けば、WebexもTeamsも使うようになっていた。環境の激変は、昭和を
引き摺るアナログ人間を激しくDX変革していった。
さて、このオンライン研修。正直なところ、2020年夏のわたしゃ、「こんなの研修ちゃうわい!」とブー垂れて
いたのであるが、やってみると、(失敗するわけにはいかないので必死でやった)これが、悪くはないのある。
もちろん、リアルの対面型と同じようにはいかないが、全然、学べないということではないし、画面を通して、
一体感をつくることも不可能ではない。現に、研修最後に、皆で、ミュートを外して、声を出し合い、大いなる
一体感と充実感を得ながら、配信会場をあとにするということも一度や二度ではなかったのである。
アラ還講師、食わず嫌いをして、敬遠しなくてつくづく良かったと思った。
エスケープしていたら、ちょっと早い引退に追い込まれていいただろう。
さてさて、研修業界も2022年のビジネスが動き出している。実施予定時期が、夏や、秋以降でもオンラインでと
いう案件がある。オンラインでやっていたものを対面型に戻すものもあるのはあるのだが、オンライン実施不変
というのもあるのである。
受講者は時間をかけて出張しなくてもよいことを有難いと言い、会社側も出張・宿泊費のコストダウンが魅力と
なり出している。それもこれも、最初はおっかなびっくりではじめたオンライン研修が意外にいける!となった
成果なのだ。新しい価値観の出現だ。講師側にしても会場までの移動時間の劇的な削減は、時間の切り売り業と
しては、有難いことであるのは否めない。
2022年の感染症の行方はまだまだ不明瞭であるが、研修業界は、対面型&オンライン型のハイブリッド時代に
突入したことは間違いない。要はその会社、会社による優先価値による決め方だ。実施方式の選択肢が増えたと
いうことだな。こちらに求められるのは対応力・柔軟さだ。これから益々、スイッチヒッター(左右両打)型
講師になっていかねばならない。