研修のあぜ道(18)伸と縮はどちらが難しいか

研修講師の現場対応力の主要要素の一つでもあります。

「講義の伸縮術」これは必須技です。

研修会場での進行は、イレギュラーの連続です。

「何にどれぐらいの時間をかけて・・・」
事前のレッスンプランでは想定していたものがことごとく
変わることは、実はよくあることです。

「さてさて、思いの外、順調だったな。予定よりもスムーズに進んだわい」
こういう時は、伸ばさないといけません。

「あれあれ、かなり時間が押して来たな」
こういう時は、縮めないといけません。

この内容の話を何分でするのか。
・10分コース
・5分コース
・3分コース
究極は、一言でいえばの数秒コース。

各種用意をしておく必要があります。

伸ばす場合は、豊富な事例話を活用します。
ただし、気をつけないといけないことがあります。
冗長で分かりにくくしてしまうと逆効果となります。

縮める場合は、事の本質を掴んでいないと、的外れなことを思い切り、
めちゃめちゃ伝えてしまう恐れがあります。

「伸」と「縮」どちらもできないと現場では乗り切れません。

時間の枠を「尺」と言います。

「尺に合わせて、伝わる話ができること」~プロ講師の修験道の歩みは続きます。

※ 毎月5日・10日・15日・20日・25日・30日に発刊していましたが、次回より連載は、
  不定期となります。今、思いがけない自由時間の中で、どういう内容をお届けできるか
  色々と考えています。お楽しみに!