研修のあぜ道(17)企業に出向いて講師をするということ

a・こちらが設定したテーマの話を、こちらが用意した会場でする。
b・相手が要望したテーマの話を、相手が用意した会場でする。

これは一体、何のことでしょう。一般的に多い例ですが、
aは、セミナーで、bは、企業研修です。

同じテーマの研修を同じ教材を使って、同じ話をして進めていく。
これで成り立てば、顧客さえ獲得できれば、あとは楽なものです。

ところがそうは問屋は卸しません。
受講者は顧客が変われば変わるのです。

A社さんで通用したことが、B社さんで通用するとは限りません。
相手に合わせた、相手が分かり易い話ができるか。進行ができるかかが
問われます。

これが、企業研修講師に求められる対応力の重要要素です。

テッパンのプログラムと教材を持っていても、お届けする相手に
合ったものを提供できないと、喜ばれる研修には成り得ません。

事前準備の必要性はこういうところにも出て来ます。
これも会場で、開講の幕が開くまでの大変さの一つです。

どこ行っても、同じような話をしている(それしかできない)講師は
要注意という話です。

自分(講師)のやり易さに安易に流れないように気をつけなきゃ(^^;