研修のあぜ道(16)三方よしをどうつくるか

企業研修というのは、

講師の目の前の受講者に満足してもらうだけでは合格になりません。

その研修を企画して実施する教育部門の方々(担当者だけでなく、
その上司の方も)にも満足していただかないといけません。

変な言い方になりますが、会場内は大盛り上がりで、大盛況といった研修が
大成功とは限らないのです。
真逆の表現では、しーんとして、粛々淡々と進んでいる研修も大失敗とは
限らない。

その研修の目的を達せられたかが問われるのです。

近江商人の教えとされる「三方よし」は、
・売りよし ・買いよし ・世間よし ~といわれていますが、

講師カドワキ流の「三方よし」は、
(1)研修企画&運営事務局よし
(2)受講者よし
(3)ご利益よし

と、こうなります。この3つを実現しないと成功とは言えません。
(3)の「ご利益」とは、経済的利益です。

独立自営の研修講師の場合、遠慮し過ぎての安値受注では続きません。
かと言って、いくらOKとしてもらえても、高値過ぎる受注は、
クライアントさんを困らせます。

このクライアントさんは、儲かっているから、「ふんだくってやれ!」とは、
私は到底できません。
かと言って、「たいへんでしょうから、~~円で、いいです」と、やって
しまうと、あとあとで無理が来ます。ホント、しんどなります。

広い視野を持ちながら、バランスのとれた満足をつくり出せるかどうか。
偏らない思考を持つように気をつけねば。はい。まだまだ修行中です。