研修のあぜ道(13)ハンドアウトシートのハプニング

研修中に、講師から配布されるシートがあります。
私たちの業界では、「ハンドアウトシート」と呼んでいるものです。

付録的意味合い(おまけ)で配布する説明シートというのもありますが、
多いのは、演習で使うワークシート。

演習後に配布する解説シートというのもあります。
あと、模範解答とか、範例とか。

こういうものだと、配る順番を間違うとえらいことになることがあります。

私も過去に一度、アシストタントさんが付いてくれる会場でありました。

さぁ、これから演習と、後方のアシスタントさんに、目配せ。
ささっと、配布。(うん、いいリズム)
講師が紙の束を持って、うろうろとしているより、絵柄はGood!

「さて、皆さん、では、お手元のシートを・・・」と言いかけて、
びっくり!

なんと、配られたのは、解答じゃぁ、あありませんか!
もちろん、速攻、高速回収です。

受講者の方々、キョトンとした表情。
そのあとは、本来のものを配り直して、予定通りの進行をしましたが、
一人や二人は、オチを分かりながら演習に取り組んでいたかもしれません(汗)

研修のプログラム、教材の設計にもよりますが、ハンドアウトシートの多い研修は、
講師のほうでは人知れず、そんな苦労もあるというお話でした。

じゃぁ、少なくしとけばとも思うのですが、なんでもかんでも先に目に触れさせる
のは学習効果上の問題もあり、このあたりは、研修設計の難しいところです。