研修のあぜ道(12)研修のキャンセル料

今般の新型コロナの騒動は、社会の様々な弱点をあぶり出しました。
それはいろいろあるのですが、ここでは、経営的なものを。
しかもぐっと絞り込んで研修講師業の経済的なことにスコープします。

我々の世界も俗に言うフリーランスの世界です。
新型コロナ関連では、予定していた仕事は軒並みなくなりました。
ということは、収入が途絶したということになります。

こちらは(講師側)は準備万端のスタンバイOK!行く気満々だったのに、
クライアントさんの都合でキャンセルとなった。

この場合、キャンセル料は取れるか否か。
これは相当に難しい問題です。

今般の新型コロナ関連では、感染防止の意味合いがありますので、
これは、こういったことがあっても支払うとの契約条項があればですが、
そうでないなら無理でしょう。

今回は、感染症がらみということなのですが、可能性が高いのは、
自然災害関連のこと。台風、大雨、大雪、強風といったものです。

延期ということであれば、キャンセルとはなりません。
空いた日程については、一銭も稼ぐことはなく、ただ自由時間が
増えるだけとなります。

中止ということであれば、どうなるか。
もちろんキャンセル料の交渉の余地はあるかもしれません。
ただ、その交渉は簡単ではありません。

クライアントさんから「今回は迷惑をおかけしました」と幾らかの
金額を提示してくださる場合は、それはとても有難い話です。

そうでないのなら、こちらからドアをこじ開ける展開となります。
その結果、僅かな金額を得た代わりに、今後の付き合いは考え
させてもらいますよという結末になると最悪です。

ここで、気をつけないといけないのは、講師側の都合で、キャンセルと
いうケースもあり得るというものです。

その際は、逆に請求されるのだろうか。こちらの落ち度もあり得ます。

お互い様の余地はない訳ではない。
「権利」と「義務」の主張比率バランスの難しさ。
スパッと白黒つけにくい、なかなか歯切れの悪い問題です。

自営業は、そういったリスクもあり得るということで、できる時は、
多めに仕事をして、備蓄を充実しておけ!ということか。

私はそう思うようにしました。

さぁ、騒動がひと段落したら、また、バリバリ働きますよ。
(なんだ、これがオチか(笑))