今般の新型コロナの騒動は、社会の様々な弱点をあぶり出しました。
それはいろいろあるのですが、ここでは、経営的なものを。
しかもぐっと絞り込んで研修講師業の経済的なことにスコープします。
我々の世界も俗に言うフリーランスの世界です。
新型コロナ関連では、予定していた仕事は軒並みなくなりました。
ということは、収入が途絶したということになります。
こちらは(講師側)は準備万端のスタンバイOK!行く気満々だったのに、
クライアントさんの都合でキャンセルとなった。
この場合、キャンセル料は取れるか否か。
これは相当に難しい問題です。
今般の新型コロナ関連では、感染防止の意味合いがありますので、
これは、こういったことがあっても支払うとの契約条項があればですが、
そうでないなら無理でしょう。
今回は、感染症がらみということなのですが、可能性が高いのは、
自然災害関連のこと。台風、大雨、大雪、強風といったものです。
延期ということであれば、キャンセルとはなりません。
空いた日程については、一銭も稼ぐことはなく、ただ自由時間が
増えるだけとなります。
中止ということであれば、どうなるか。
もちろんキャンセル料の交渉の余地はあるかもしれません。
ただ、その交渉は簡単ではありません。
クライアントさんから「今回は迷惑をおかけしました」と幾らかの
金額を提示してくださる場合は、それはとても有難い話です。
そうでないのなら、こちらからドアをこじ開ける展開となります。
その結果、僅かな金額を得た代わりに、今後の付き合いは考え
させてもらいますよという結末になると最悪です。
ここで、気をつけないといけないのは、講師側の都合で、キャンセルと
いうケースもあり得るというものです。
その際は、逆に請求されるのだろうか。こちらの落ち度もあり得ます。
お互い様の余地はない訳ではない。
「権利」と「義務」の主張比率バランスの難しさ。
スパッと白黒つけにくい、なかなか歯切れの悪い問題です。
自営業は、そういったリスクもあり得るということで、できる時は、
多めに仕事をして、備蓄を充実しておけ!ということか。
私はそう思うようにしました。
さぁ、騒動がひと段落したら、また、バリバリ働きますよ。
(なんだ、これがオチか(笑))