管理職研修でのしびれる一言【研修講師の現場最前線】

難しいことを難しく語るのではなく、いかに受講者の方々に
分かり易く伝えるのか。

研修講師としての私の研鑽はこの一言に凝縮されていると
いっても言い過ぎではありません。

とはいうものの、これが難しい。

現場実務家の皆さんにどうお届けすれば、現場で使えるように
持って帰ってもらえるか。

実は毎日が研究の連続であります。

先日のとある企業さんでの管理職研修でのひとコマ。

学んだことを話してもらっていたところ、
ある受講者さんの言葉~

「これまでは、後輩の話を聴いていても、愚痴ばっかりだったけど、
これからはそれではいけません。よくなるために何かをやるのが、
(管理職としての)私の仕事です」

これはしびれましたね。感動の嵐でした。
受講者さんに気づかれないように、心の中で号泣でした。

「これからは、習ったなんたらかんたら理論を活用して、
うんぬんかんのん・・・」

こういう話もいいのですが、この系統のものは現場では大して使えない
というのが、私の経験則です。

受講者の方、自らの腹に落ちたもので、自らの言葉でお腹の中からの声で
語れるもの。これこそが、実践できるものです。

そういったものを一つでも多く持ち帰ってもらえるように。
研鑽の日々はまだまだ続きます。

それにしても、人が自らを成長させる瞬間づくりにお役に立てるのはなんと
嬉しいことなのでしょう。

ありがたいことです。