「ご自愛」とは自分を客観的に観ること【後編】

【前編からつづく】

昨日からはじまった研修も順調に進行。午前中のこのロールプレイを済ませると、
あとは一気に終わりが見えて来るといった局面でした。

そのロールプレイは、想像以上の大盛り上がり。
時間が来ても、皆、なかなか話し終わってくれません。

最後は、こちらも「静まれー、静まれー」と大声を上げる始末でした。
ようやく静かになってくれて、さぁ、まとめの講義をしようかと思ったその瞬間

異変が私を襲いました。
「み、みなさん、あっ、あっ、う、ううっ・・・」なんと声がつぶれて出ないのです。

とはいえ、その場をおさめないといけません。

「なんか、みなさんのおかげで、声変わりです・・・」などとかすれた声で、笑いを
取りながら、昼休みに突入となりました。

このあとは昼食だったのですが、声が戻るどころか、ますます出なくなる始末。

急きょ、事務局さんにお願いしてマイクを出してもらい、午後は、必要最低限のトークで
進行。なんとか終わるには終わらせました。

これで、しばらく登壇がなければよかったのですが、この週はまだまだ予定がありました。

その日、自宅に帰って、翌日、あわてて、診てくれるお医者さんをさがして、出会ったのが
今の主治医の先生です。

診察に行って判明したのは、喉の使い過ぎ。

「自分は喉が強い」てのは、とんだ過信であって、いつの間にやら、限界を超えて炎症を
起こしていたのでした。

治療をしてもらい、薬を処方してもらっても、劇的にすぐに治るわけではありません。
幾分ましになりましがらも次の会場に赴くときの情けないこと。

当方の事情をくみ取り、あたたかく迎えてくださったその時のクライアント様には今でも
感謝の念でいっぱいです。おかげ様で、今年もまた行かせていただきます。

「ご自愛」というのは、自分を厳しく冷静客観的に観て、順調状態との差異を吟味する
ことから成されるものです。

自分は大丈夫と過信して、いつの間にやら、”鉄人”にしてしまいました。

今年はこの教訓を生かして、早めに対処を打っています。
PDCAをまわして、次のPです。

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