情報発信のセンス

性悪説と性善説。あなたはどっち?

私、昔は性善説でした。今は、性善説を願いながら、性悪説です。
いかん、いかん、この書き方だと、人を信じない研修講師みたい。
そういうことではないのです。

言いたいのは、世の中、自分に好意的な人ばかりではないということです。

その昔の私は、活躍の機会が与えられ出したのを嬉しさと共に、こまめに出張の様子を発信していたのですが、あるクライアントさんからこう言われたのです。

 「せんせい、お忙しそうですね。全国飛び回っているのですね」
 「ええまぁ、はい、ありがとうございます」

ここまでだったらよかったのですが、次にこう来ました。

 「うちの新しい相談にはのってもらうのは難しいそうですね」
 「えっ!(絶句)」

驚きましたが、そちらから見ればそりゃそうだ。全国駆け回っている様子をリアルに見せつけられると、「この人、時間なさそうだん。落ち着いて、考えて仕事することできるんかいな」と、このように思いますわね。

言われて、落雷したようにハッとしました。実はその通りなのです。出張が続くのはありがたい時なのですが、そこで、いちばん気をつけないといけないのは、全案件の品質確保なのです。1件でも低い品質の仕事を出してしまった瞬間、今までの信用が崩壊します。

同業のこの手の発信型の人たちをネット上で見かける度に、「この方はどうやって品質確保しているのかな」と、いつも興味が湧きます。

とはいえ、いつも暇な講師に頼みたくないのも確か。
適度な行列のできるが理想ですか。

プラス・マイナス、両方の見られ方を絶妙に配分しての発信をしていくのが「情報センス」というものなのかな。そんなことを徒然に思います。